前回の続き
前回は前部サスペンション回りまで組み立てた。説明書は次は後輪の足回りを作るよう指示してあるが、説明書を最後まで精査してみたところ、細かいパーツは後から取り付けたほうが良さそうなので、説明書の順番は無視して先にボディの塗装をすることにした。
続きを読む久しぶりにプラモデルの製作記事を書こうと思う。
今回作るのはハセガワの「ホンダ シビック CVCC GL (SC-1) 2ドア」である。
http://www.hasegawa-model.co.jp/product/20360/
この車は今から40年ほど前に父が購入し、7~8年くらい我が家のファミリーカーだった。グレードはCVCCだったかは覚えていない……というか当時子供だった自分は関心がなくてグレードまで知らないが、赤いシビックが車庫にあった。家族で車で出かけるときは、前席には両親が座り、後ろには自分と妹が乗っていた。後席は後輪のタイヤハウスが出っ張っていていまいち快適でなかったのを覚えている。2ドアなので乗り降りも面倒だった。
続きを読む
シビックフェリオは1990年代を代表する小型セダンのひとつだ。思い出補正があるかもしれないが、いま見てもかっこいい。
9年前に亡くなった私の父はホンダの大ファンで、家にあった自家用車は一貫してホンダの車だった。最初は360cc軽自動車の初代ライフで、その次は初代シビック、その後はシビックを乗り継いで、最後に買ったのはEGシビック(スポーツシビック)のセダンだった。この代からセダンには「フェリオ」というサブネームが付いて、スポーティさが増した3ドアのシビックとは一線を引いたファミリーカーとなった。父はシビックフェリオをいたく気に入ったようで、最低でも10万キロ乗るぞ、と息巻いていたが、皮肉なことに10万キロを超えたのは私と妹がこの車に乗って父の葬儀に向かう道中だった。その後、自分のプジョー206を買い替えるときに同時に下取ってもらい、我が家からシビックが消えた。
そんなわけで、自分の車ではないけれど、父が気に入っていた思い入れのある車を、せめて模型として形を残せたらと思っていた。しかし、ハセガワから発売されていたシビックフェリオのキットはどこの店にも見つからず、半ば諦めていたところ……やってくれましたハセガワさん! 今年になって「1/24シビックフェリオ」が再販! これはゲットしなければなるまい! とは言うものの、気付いたときには、おもな通販サイトで予約は締め切り。手に入るかどうか危うい状況だったけど、某大手量販店の店頭で発見。無事購入できた。
自動車のプラモデルというと、フェラーリなどのスーパーカーやレーシングカーが主流で、普通の車の普通のグレードをモデル化するのはけっこう珍しい。これはVTiというVTECエンジンを積んだ量販グレードで、まさに家にあった車そのものだ。
実をいうと、このハセガワのキットを作るのは2度目だ。最初はシビックフェリオの購入が決まり、納車が待ち遠しいときに作った記憶がある。外装だけメタリックブルーで筆塗りして他は無塗装という大雑把な作りだったけどね。