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【艦これ】「アオシマ 1/700 駆逐艦<雪風>」の建造 その1

旧日本海軍の駆逐艦<雪風>は太平洋戦争の主要な海戦に参加しながらも終戦まで生き延びた幸運艦として知られている。あの大和の沖縄特攻に随伴しながらも日本に帰還したのだからその強運ぶりが窺い知れるだろう。終戦後は復員船として働いた後、中華民国(現在の台湾)に賠償艦として引き渡され、そこでも持ち前の強運を発揮して活躍したそうだ。
『艦これ』の雪風は史実を反映して「運」のステータスが全艦娘中で最も高く、ほかの能力値も平均的な駆逐艦よりも強めに設定されている。そのため出撃機会が多くケッコンカッコカリまで届いていないものの練度は結構高い。ゲームでも数々の作戦に参加し、沈むことなく今にいたっている。
プラモのほうはアオシマから出ている『艦これ』パッケージの雪風を製作する。前回の島風と違い、外箱が『艦これ』コラボ専用のものになっている。

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こんなご時世だから自衛隊のプラモ作る「アオシマ 1/700 ヘリ搭載護衛艦ひゅうが」その1

この夏のことだが、ヘリコプター搭載護衛艦「いずも」が進水し、その大きさと全通飛行甲板を備えた姿から「空母だ!」「軍国主義の復活だ!」と喧伝する国や団体があった。こいつらの無知と見識のなさには呆れるが、でもまあ正直言って軽空母といってもいい規模の船であることは確かだ。艦載機はヘリしかないので実質的には対潜哨戒を主任務とする「ヘリ空母」である。自衛隊は法律上は軍隊ではないので軍隊用語の使用を控えて、どんな艦形であろうとも「護衛艦」と呼称しているに過ぎない。垂直離着陸が可能な固定翼機F-35Bの導入を見越しているのでは?という声もあるが、果たしてそこまでやるかねえ・・・・専守防衛なら本土から遠く離れて行動する必要がないし、固定翼機はわざわざ洋上から発進させるより地上基地から飛ばしたほうがいいんでないの?
その「いずも」の先輩にあたるヘリコプター搭載護衛艦が「ひゅうが」だ。これから艤装が施される「いずも」と違って、姉妹艦の「いせ」と併せて既に就航済みである。
「いずも」の例を出すまでもなく、自衛隊が新装備を導入すると軍拡だ軍国主義だと騒ぐ輩がいるが、ちょっと調べればそれは誤りだとわかる。自衛隊はただ単に古くなった装備を最新のものに更新しているだけである。海上自衛隊を例にすると、艦隊規模は拡大していないし、むしろ護衛艦の数は減っている。
「ひゅうが」は30年以上運用されてきたヘリ搭載護衛艦「はるな」型の後継として建造された。「はるな」は後ろ半分だけ飛行甲板を備えた航空巡洋艦的な船だったけど、更新の際に「ヘリの搭載数をもっと増やしたいなあ」「離着艦がしやすいほうがいいよね」「格納庫がもっと大きいと整備しやすいなあ」という要望を取り入れ、艦首から艦尾まで平らな飛行甲板を備えた護衛艦となったのである。今のところ対潜ヘリ空母的な艦であるが、米軍との演習でオスプレイ輸送機を着艦させるなど将来を見据えた動きもみられる。広い飛行甲板があると物資輸送に有利であるため、大災害時の洋上基地としての役割もになっている。実際に東日本大震災で搭載ヘリによる救難活動や援助物資の輸送を実施した。また、先般のフィリピンの台風災害には姉妹艦の「いせ」が派遣されたのが記憶に新しい。
プラモのほうはアオシマの「1/700 DDH-181『ひゅうが』」を製作する。
「アオシマの『ひゅうが』」というと、ちょっと前に某国空母に似た艦が撃沈されているパッケージが話題になったが、あれは「離島防衛作戦」という空気を読まない特別版で、今回作るのは普通に対潜ヘリや輸送ヘリだけが付属する通常版だ。

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