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D800をモータースポーツ撮りで使用した感想

3月3日に鈴鹿サーキットのモータースポーツファン感謝祭に行ってD800がモータースポーツの撮影に使えるかどうか試してみた。
使用感に関しては、連写速度がもう少し速いといいなと思った以外はこれといって問題はなく、AFもしっかりとターゲットに食いつき、速度も申し分ない。これなら充分にやっていける。FXフォーマットではDXフォーマットのような望遠効果がないため焦点距離が足りないと感じることがあったが、そこはDXクロップ、1.2倍クロップを使うことでカバー。バッテリーはD300より消耗が早い気がしたが、同じ電池を使用するNikon1 V1のバッテリーパックを予備として持っていったので、気分的には余裕を持って撮影できた。
ただ、家に帰ってパソコンで画像をチェックしてみると、サムネイルや画面の大きさに縮小した画像ではいい感じでも、等倍に拡大して見ると甘い画像がかなりあった。甘さの原因はおそらくブレだ。流し撮りではシャッター速度をわざと落とすので、多少のブレは覚悟の上だが、これほど顕著に表れるとは予想外だった。D800みたいな高画素センサーのカメラは手ブレを拾いやすいとは聞いていたが、これほどとはねえ・・・・。

(縮小画像では上手くいったように見えても)

(等倍で見るとぶれている)
もちろんブレていない写真もあるにはあったけど、その割合は20枚に1枚くらい。今回のイベントでは800回くらいシャッターを切ったので、40枚程度しかしっかりと撮れていない。う~む・・・・・それって実用上どうなの? でも「縮小すれば充分実用になる写真」はもっとあるわけで、基本縮小して公開するWeb用途なら歩留まりはそう悪くはない。プリントも基本的に用紙に合わせて画像を縮小するので大丈夫だろう。
といっても、趣味とはいえ、撮るからには完璧な写真を撮りたいのが心情。D800で撮っても失敗を減らせるよう、撮影テクニックと機材をもう一度練り直してみようと思う。

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Nikon D800 雑感

■3630万画素
3630万ピクセルという高画素がD800の売りである。
高画素であることのメリットってなんだろう。まず思いつくのは精緻な解像性能だ。細かいところまでクッキリ写る。画素が多いから当然といえば当然といえよう。あと、トリミング耐性が高いということ。画像の一部を切り取っても充分な画素があるから画質の劣化が少ないというわけだ。
――そして、
D800で試し撮りをした後、家で画像のチェックをしていると、あることに気が付いた。ブレたりピンボケした写真を除いて、どの画像にも不思議な立体感のようなものを感じる。それは画像を縮小しても感じるから面白い。こんなことは他のカメラでは経験したことがない。なぜなのだろう? 思案してはたと気が付いた。D800のセンサーは狭い範囲であっても多くの画素で細かく滑らかに光を捉えている。つまり画素の少ないカメラでは無視される微妙な階調をD800はしっかりと記録しているのだ。それが「不思議な立体感」として感じられるのではないだろうか――そう、これこそが高画素のメリットではないだろうか。
これはちょっと突き詰めて検証してみる価値があるかもしれないね。
■色彩
ニコンの標準的な画質設定は伝統的にコントラスや色味があっさりめなので、くっきりはっきりな画が好きな自分としては、この点についてはちょっと不満がある。でもまあ、ピクチャーコントロールの設定をいじって好みの画像が出来上がるように調整すれば問題ないだろう。
■露出
評価測光の露出制御は若干アンダー気味のような気がする。輝度差が大きい場面では明るい部分に引っ張られる傾向にあるようだ。白トビを防ぐためなんだろうけど、OM-Dでは逆に黒潰れ防ぐために暗い部分を明るくしようとするので、露出補正をするときはOM-Dと同じ感覚で設定すると失敗しそう。気を付けねば。
■レンズ
いまニコン用に持っているレンズは、古いDタイプレンズ3本(24mm,35mm,50mm)、望遠ズーム1本(70-200mm)、DX専用レンズ1本(18-200mm)、コシナ製カールツァイス2本(25mm,50mm)の計7本。とりあえず買い増しや買い換えは考えていない。ニコンはD800の性能を引き出すには最新のレンズ群を使うことを推奨しているようだが、最新のレンズは旧型より大型化しているので、システムをできるだけコンパクトにしたい身としては食指が動かない。ぶっちゃけ古いレンズでもなんら不足はないですよ。
■DXモード
デジタル一眼レフの撮像センサーはAPS-Cと呼ばれる小さいサイズが主流で、ニコンはそれを「DXフォーマット」と呼んでいる。D800のセンサーはそれより大きい35mmフィルムと同じサイズの「FXフォーマット」なのだが、DXモードはFXセンサーの一部だけを使用してDXフォーマットと同じ画角で撮ることのできるモードだ。
DXモードにするとファインダーに四角い枠が表示されて撮影範囲を教えてくれる。D800を買う前は、ファインダーをいっぱいに使うのではなく、小さい枠でフレーミングするのはやりにくいんじゃないかと思っていたが、実際に使ってみたらそんなのは杞憂だった。むしろ「写らない部分がファインダーで確認できる」のって動体撮影でめっちゃ有利やんけ! なぜってファインダーから目を離さずに被写体がフレームに入ってくるのを予測できるからだ。DXモードだと実質焦点距離が1.5倍になるし、連写速度も上がるし、レース撮影で大活躍するんじゃね? レース撮影は引き続きD300を主力にしようと思っていたけど、D800でも充分やっていけるかもしれない。今度試してみよう。

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Nikon D800 購入

ついに私もフルサイズデジタル一眼レフを購入。Nikon D800である。

なんでこの時期に?と思われるかもしれないが、前まえから手放そうと思っていた株を売却したところ、去年からの円安のおかげでそこそこの利益を手にすることができた。そんな泡銭でもデジイチが買えるくらいの金額があったわけで、それならばとD800購入に至ったのである。
手元にきていろいろいじってみたが、操作感はD300とほぼいっしょだけど、AFモードの設定の仕方やライブビューの切り替え方法が変更になっていた。ライブビューはあまり使わないのでどうでもいいけど、AFの切り替えは戸惑うなあ。まあ、慣れれば問題ないと思いますが・・・・。
D800のいちばんの特徴は3630万ピクセルの画素数だ。写真一枚RAWデータで30MB以上、圧縮データのJPEGでも15MBを下らない圧倒的情報量。正直こんなに画素いらねえよ!と思ってはいるものの、やっぱり高画素による解像感は目を見張るものがある。これだけ画素が多いとトリミングしても充分使えるしね。

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Nikon D800

ニコンのカメラは2007年に買ったD300がいまだに手元にあるが、正直言って、大きくて重いカメラを持ち出すのが面倒になったせいもあってあんまり使っていない。勢いで買ったレンズ群も5本だけ残して売ってしまった。代わりに持ち出しているのが小さくて軽いオリンパスのE-P1なのだが、画質勝負で写真を撮りたい時はやっぱりニコンでいこうかと考える。オリンパスの画質も悪くはないのだけれど、やや赤みが強くて自分のイメージとはちょっと違う画ができてしまうことがある。ニコンのほうが自然な色合いで綺麗に感じるのだ。
D300はAPS-Cサイズのセンサーを搭載したDXフォーマットのカメラだ。ニコンにはFXフォーマットという35mmフィルムと同じサイズのセンサーもあり、D3などのプロ用カメラに採用されて、さらにアマチュア向けにもD700というカメラも発売していた。FXフォーマットのセンサーは受光素子が大きく、S/N比とダイナミックレンジの点で有利な上、高感度でノイズが少ないという特徴がある。まあ、簡単に言えば画質が良いということだ。そういうわけだから、画質勝負のカメラとして使うならDXのD300よりはFXのD700がいいかもな・・・などと心の底で思っていた。でもレンズ無しの本体だけで20万円近くするカメラをそう簡単に買えるわけねえでしょ。
で、本日D700の後継機のD800が発表となった。

http://www.nikon-image.com/products/camera/slr/digital/d800/
3630万画素のFX機。D800とD800Eという違いがよくわからない二本立て。もし買うなら安いEが付いていないほうだな・・・ま、買わないけど(笑)
何故買わないかって言うと、これだけ高画素になると、写真をとった後のRAW現像などの画像処理がパソコンのパワー不足で時間がかかりそうだからだ。単純計算でRAWデータは40MB近いだろう。一回の撮影で100枚撮ったら4GB。JPEG撮って出しでも1枚10MBくらいするんじゃないの?・・・と思って公式サイトのサンプルを見たら20MBあるじゃねえか! これじゃHDDもすぐにパンクしそうだ。D800をうっかり買っちゃったらパソコンも買い替えになりそうで恐い(笑)
えっ? 買わないのにどうしてブログの記事にするのかだって?
ふっふっふ、よくぞ訊いてくださいました。何を隠そう、D700ユーザーの皆さんがD800に買い換えて中古市場に大量のD700が出回り、供給過剰で値下がりするのを期待してのことなのです。中古で10万くらいなら本気で考えちゃうよ、D700(笑)
でも、まあ、OM-Dも非常に気になっているので懐具合次第なんだけどね。

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