The Last of Us Remastered

2013年に発売されたPS3用ゲーム『The Last of Us』をPS4に移植したのが『The Last of Us Remastered』だ。

『The Last of Us』については前々から耳にしてはいたが、今回初めてプレイしてみた。

ゲームの舞台は、人間の脳に寄生して精神と行動を支配する菌類が大発生してパンデミックが起こってしまったアメリカ。菌に感染した人々は理性を失い、正常な人間を襲っては感染を広めていく。いわゆるゾンビパニックみたいなものだ。ゾンビは動く死体だが、このゲームの「感染者」は、菌に侵された生きた人間だ。でも症状が進んだ者は頭がキノコ状に変形して、とても人間とは言えない状態になってしまっている。そんなのがうじゃうじゃうろついているわけで、そんな状況だからアメリカという国は崩壊し、感染を免れた人びとは小規模なコミュニティを作って何とか生き延びている。残念なことに、人々は協力し合っているわけではなく、不足する物資を巡って血みどろの奪い合いをしている。
主人公の中年男ジョエルは、なりゆきでエリーという名の少女をとある施設に送り届ける仕事を請け負う。エリーは菌に対して耐性を持っていて、彼女を調べればワクチンや特効薬が開発できて人類を救えるかもしれない。果たして、ジョエルは荒れ果てて危険だらけのエリアを抜けて、エリーを無事に目的地まで連れて行けるのか……?

これだけ聞くと、少女を守りながら迫りくる怪物の群れに銃を乱射しつつ突き進むヘビーなゲームのように思えるかもしれないが、実際は敵に見つからないようにこっそり移動し、邪魔な奴は背後から忍び寄ってナイフで静かに殺すアサシンゲームだった。銃もあるが、それは最後の手段。見つかったら敵が次つぎ集まってくるため、その時こそ銃をぶっ放すわけだが、銃弾が豊富に手に入らないのでやたらめったら撃ちまくるわけにもいかない。落ちている棒やレンガまでも武器にして敵を打ち倒してエリーを守り切るのだ。

「なんか難しそう……」と思ったそこのあなた!

正解です!

このゲーム、昭和生まれのオッサンには結構難しい。最初は難易度ノーマルで始めたけれど、なかなかコツがつかめずイージーに落としてしまったよ。

それでもゲームオーバーになることがしばしば……。

どこがイージーやねん!とネットで調べてみたら、イージーモードは銃弾などのアイテムが入手しやすくなるだけで、アクション自体はどの難易度でも変わらないらしい。なんてこった。

これはもう完全に死んで覚える「死にゲー」だ。何度もリトライして敵の配置や行動を覚えて最適解を導き出す。そうこうしているうちに「これはいける!」という瞬間がきて、なんとかステージクリアできちゃうわけですよ。

こんなヘタレな進め方でもゲームを始めてから2日ほどでクリアできたのだからゲームのボリュームはそんなに大きくない。それは多分『The Last of Us』が寄り道がほとんどない一本道ゲームだからだ。昨今、自由度が高くて複雑なオープンワールドゲームが流行っているけど、このゲームは潔いほど本筋とは無関係な要素が無い。そのおかげで短時間でクリアできるのだと思う。きっと上手い人は一日でクリアできるんだろうなあ。

ストーリーは唐突に終わった感があったが、まあ納得。

今年(2020年)の6月に成長したエリーが主人公の続編が出るそうなので、こちらもプレイしてみたい。

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