ディーラーにデミオのオイル交換に行った際に、新エンジンのSKYACTIV-Xを搭載したMAZDA3の試乗を勧められたので、その感想を書いておく。
SKYACTIV-Xは、混合気の圧縮率を高めてディーゼルのような高トルクを発生させつつ、ガソリンエンジンの滑らかなフィーリングを持つエンジンとのこと。カタログを見る限り、従来型ガソリンエンジンのSKYACTIV-Gよりも燃費が良いようだ。
運転してみたところ、トルク感はディーゼルエンジンに似ている。ただ、アクセルを踏み込んでも室内が静かなのでパワーがぐわっと出ている感じがしなくて、いつの間にか速度が上がっている……そんな感覚だ。市中を走る短い試乗で大したことは言えないが、高速道路ではスムーズに加速できるのではないだろうか。
インパネ中央にあるディスプレイには「HYBRID」の文字が表示されていたので、同乗の営業マンに訊いてみたら、要所要所で電気モーターがアシストするマイルドハイブリッドが搭載されているのだという。
ん?
ということは、このトルク感はSKYACTIV-Xエンジン単独ではなくてモーターのアシストがあってのことなのか? マイルドハイブリッドも全てひっくるめてSKYACTIV-Xなのか?
ちょっと釈然としない部分があるものの、総合的には……まあ、いいんじゃないの?(笑)
なんか最終評価がいい加減だが、それには訳がある。
この車を買う気がないからだ。
なぜ買わないか?
まず車両本体価格が高い。
従来型ガソリンエンジンより70万近く高い。ディーゼルエンジン車より40万高い。SKYACTIV-Xがいかに良い物であってもその値段の差を埋めるほどのものが見つからない。
燃料代が高い。
毎日通勤で使う車でハイオク仕様なのはNG。(休日のみ乗る車ならこの点は考慮しないけど)
車体が大きい。
マンションの駐車場に収まるギリギリのサイズなのだ。ギリギリなのでもちろん入庫はできるだろうけど、毎回ギリギリの車庫入れをするのは御免被るのだ。特に車幅が大きいのはダメ。
というわけで、マツダさん、安くてコンパクトなSKYACTIV-Xの車を出してください(笑)。