先日、デミオのエンジンをかけるとメーター内の警告灯が点滅しだした。レンチの形をしたオレンジ色のマークだ、
実は前にも同様のことがあり、燃料フィルターの水抜きを促す警告であろうと、特に不安に思ったりはしなかった。
これはディーゼル車特有のことであり、ガソリン車にはこの警告は出ない。こういったところがディーゼル車の面倒なところでもある。デミオの場合、走行2万キロ毎に警告が出るのだが、ユーザーを不安にさせる警告灯じゃなくて、マツコネのディスプレイに「燃料フィルターの水抜きの時期です」みたいなメッセージを出したほうがいいのではないだろうか。
それはともかく、ディーラーでリセットしないと警告灯は消えないため、マツダのお店にいって診てもらった。
作業の間、新車の試乗を勧められたので、CX-3の1.5Lガソリン車に乗ってみることにした。
試乗というと担当の営業マンと一緒に決まったコースを走るのが普通だと思うが、今回は、最近のコロナ禍の影響で、感染を広げる「密」を避けるために、営業マンは同乗せずに、一人で運転することに……20~30分くらい好きに乗って戻ってきて、というスタンスだ。
CX-3は、デミオを買う時に比較のためにディーゼル車に試乗したことがあるけど、ガソリン車は初めて乗る。排気量は1.5LでCX-3では一番安い構成だ。この手の小型SUVに1.5Lという小さめのガソリンエンジンを乗せるのってどうなんだろうと、ちょっと気になってたんだよね。
それで率直な感想を言わせてもらうと、発進加速がギクシャクしていて、あまりいい印象はなかった。流れに乗ろうとアクセルをちょっと踏み込むと、すぐにキックダウンして、強めのエンジンブレーキがかかってガクンとするんだよね。ディーゼルだと有り余るトルクでグイグイ進んでいくところを、ガソリンエンジンだとシフトダウンでエンジンの回転を上げてトルクを稼ごうとしている感じ。ただ、無意識に普段乗っているディーゼル車と同じアクセルワークで運転したため、スムーズに運転できなかったのかもしれない。
いつもの試乗コースにはないちょっとしたワインディングをマニュアルモードで高回転まで回して走ってみたら、これはなかなか楽しかった。ディーゼルだと高回転まで回すことなんて滅多にないからね。
それから静粛性はガソリン車のほうが格段に静かだ。この点はうらやましく思えた。
実を言えば、次に買う車は、ディーゼル車は燃費はいいもののちょっと面倒事が多いし、CX-3かMazda2のガソリン車にしようかなあ……なんて考えていたが、CX-3については、候補から外そう、と思い始めた。でも、CX-3のガソリン車には2Lエンジン搭載のグレードもあるし、そっちは違った印象かもしれない。
まあ、具体的にいつ買い替えるか決めていないので、その時まで心の片隅に置いておこうと思う。