ネットが遅い

実は、去年の春にそれまで使っていたADSL回線からNTTのフレッツ光回線に切り替えていた。

当初はとても快適に使えていたのだが、去年の秋ごろから夜間のピークタイムで極端に回線のパフォーマンスが低下するようになってきた。要するに遅いのだ。上りは30Mbpsとか出るのだが、下りは1Mbpsを切ることもあり、ADSLだったときよりも酷い状況だ。モバイル回線の方がよっぽどサクサクだぞ、これ(笑)

うちはマンションなので建屋内で大量にトラフィックを発生させて帯域を占有している世帯があるんじゃないかと疑ったが、そうでもなさそうだ。というのもこちらのサイト(http://flets-east.jp/speed/index.html)でNTTのフレッツネットワーク内の速度を測ると80Mbpsとか余裕で出ている。つまり遅くなる原因はその先のプロバイダーにある。

なんだろうな……昔は一家に一台あるパソコンで細々とインターネットに接続していたけど、スマホの普及でみんなネットに繋ぐようになって、トラフィックが増えたんだろうか。テレビさえネットに繋ぐ時代だし。

どうしたら、通信環境を改善できるのだろうか? プロバイダーを乗り換えるしかないのだろうか? でもネットの噂を収集してみるとどこも同じ状況のようだし……。

いろいろ対策を考えているうちに、ふとあることに気が付いた。

遅いサイトと遅くないサイトがある

遅くないのは、YoutubeをはじめとするGoogle系のサイト。Youtubeの動画をHD画質にしても余裕で視聴できる。NetflixとFacebookも大丈夫そう。Amazonのプライムビデオも割と快適。

対して遅いと感じるのは、ニコニコ動画、dアニメストア……他にもあるかもしれないが動画サイトがいちばん回線速度の糞さ加減を実感できる。

これは何だ? これは単にサーバの能力の差か? たぶん違う。おそらく経路の問題だ。速いサイトは速い回線を経由しているから速いのだ。でも、等しくプロバイダーのネットワークを経由しているはずなのにどうしてこのような差が生じるのだろうか?

Windowsにはtracertというネットワークの経路を検索するコマンドがある。これで遅いサイトとそうでないサイトのルートを見てみよう……おっとその前にパソコンの通信設定を見ておこうとコマンドプロンプトでipconfigコマンドを実行してみたら……

あら?wwwwIPv6のIPアドレスが振られているうううううう
そうやった。フレッツ光に切り替えたときにIPv6接続オプションを付けたんだった。無料だったし。

これで合点がいった。Youtubeがストレスなく見れたのはIPv6網を経由していたからだ。一方ニコニコ動画は混雑しまくりの旧来型のIPv4網を経由していたのだ。

ここからはうろ覚えのにわか知識だが、
IPv6ではIPアドレスが振られた時点で認証が済んでおり、PPP認証をせずにダイレクトにネットワークにアクセスできる。混雑したプロバイダーのネットワークを回避でき、しかもあまり利用者がいないのでメチャ速いのだ。じゃあみんなIPv6で接続すればいいじゃんと思うところだが、ウェブサーバーがIPv6に対応していないとできない。逆に端末もIPv6に対応していないといけない。手持ちの通信機器ではWindowsパソコンはOKだが、Androidスマホ&タブレットはダメっぽい。

うーむ、現状のネット環境を改善するには、ネット上のサイトのほとんどがIPv6に対応するのを待つしかないのだろうか? 他に何かないかもっと調べてみよう。

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