あの頃の夢

年末の大掃除をサボったので、今頃大掃除をしたら懐かしいものを発見した。
それは古ぼけたノート。
名前を書いたら人が死ぬとか、名前を書いた人とラブラブになるとか、といった類のノートではなく、高校の頃だったか、その当時読んだ本だかなんだかにインスパイヤされて書いた物語のプロット集だった。まあ、端的に言うと、小説家だとか漫画家だとかに憧れて、創作活動をしてみたくなった時期があったのだ。まったく、勉強もせずに何やってたんだろうね、俺。
その当時、自分は文章を書くのが大変苦手で、国語の点数は底辺のあたりをさまよっていた。文章を書くのが苦にならなくなったのは、大学時代に岩波文庫かなんかの『日本語の書き方』とかいった本を読んで、なるほど文章とはこう書くのかと「目から鱗が落ちる」という実体験をしてからだった。だから、いまの自分がノートを見ると、とても稚拙な文章のつながりだったりする。あるファンタジー物のストーリーでは舞台となる世界の地図まで書いてあったりして、恥ずかしげも無くようやってたわ。まさしく若気の至りってやつだ。
が、その内容を見てみると結構面白かったりする。思春期のもやもやした脳味噌から出た発想のなんと自由で、荒唐無稽で、ついでに、こっぱずかしいことか。しかしながら、自分は今でも美しい文章を書けるとは思ってはいないが、これを今の文章力でまとめたら、そこそこ面白いお話が作れるのではないかと思えてきた。
まあ、しがないサラリーマンにそんなことやっている時間はあまり無いが、高校の頃の夢をかなえてみるのもいいかもしれない。あの頃は自分の作品を衆目に晒すには、なにかのコンテストに応募して賞をもらうくらいしか手は無かったが、いまじゃネットで好き勝手に公開できるしね。