「宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたら、あたしのところに来なさい」──涼宮ハルヒの憂鬱

人類はかつて地球が宇宙の中心であると考えていた。
だが、数学・物理学の発達、望遠鏡の発明と客観的観測によって、それは誤りであることに気付いた。地球は宇宙の中心どころか太陽を回る一惑星に過ぎず、太陽すら数多ある恒星の一粒でしかない。そんなことを思うと人間なんて本当にちっぽけな存在だ。
しかし、それもまた誤りだったら? かつて神話と宗教が誤った世界観を人々に抱かせたように、科学もまた人々に誤った認識を持たせてはいないだろうか? 真実はちっぽけな存在であるはずの人間こそが宇宙の中心かもしれない。とりわけ日本列島のあるところに住む一女子高生が!
──というのが「涼宮ハルヒの憂鬱」のバックグラウンドだ。
小さい頃、「マジンガーZ」や「ガンダム」などのロボットアニメを見て育った私は、萌え系アニメはあんまり好きじゃない──そんなもん見て喜ぶ年でもないしw まあ、それっぽい要素があってもカッチョエエロボットが出てくるとついつい見てみようかなと思ってしまうが、「涼宮ハルヒの憂鬱」にはそれもない。たまたま訪れたサイトで動画を見るまでは、自己中心的性格の女子高生を中心にしたドタバタ学園ドラマだと思っていた。
ところが、蓋を開けてみると、グレッグ・イーガンのSF小説を髣髴させるような現代日本の高校を舞台にしたハードSF作品だった。異論はあるかもしれないが、私はそう思ったのだ。表向きは全然そんな風に見えず、最初思ったような学園ドラマだし、レビューも萌え要素を強調するものが多いので、面白い設定があるなんて思いもよらなかった。そんなわけで、レンタルだけどDVD全巻見てしまったよ。若者向けのライトノベルが原作のようだが、それも読んでみようかと思ったりなんかしてw
──ていうか、この作品を見て、「また高校時代に戻れたらなぁ」としみじみ思ってしまったよ。やっぱ、若いっていいわなww