Pixel 3 XLを買って使ってみた感想

去年の秋ごろにGoogleから新しいスマートフォン「Pixel 3」が発売にされた。
Androidを開発しているGoogleが作ったスマホということで発売前からこれに興味があり、去年12月にメイン端末を機種変更した。買ったのは画面の大きい「Pixel 3 XL」。

Pixel 3 XL
Pixel 3 XL

画面サイズは6.3インチ。ちょっと前まで携帯電話は小さいほうがいいと思っていたが、まあなんというか……細かい文字が読みづらくなってきて、最近はなるべく大きい画面を求めるようになった。かといって大きすぎると持ち運ぶのに不便なのでこれくらいがギリギリの大きさだろう。

ケースはAmazonで200円くらいで売っていた安物だ。私は元もとスマホにケースは付けない派だった──だってせっかくスリムで軽くデザインされているのにケースで太らせるのなんてナンセンスだ。最低限落下防止のためにストラップを付けていたのだが、いつのころからスマホからストラップホールが消えて、おまけにカメラのレンズが出っ張ってレンズに傷が付きそうなのでストラップホール付きのケースを装着するようになった。

OSはAndroid9でキャリア独自のカスタマイズは最小限。私が買ったドコモ版では「dメニュー」「My docomo」「dポイント」くらいしか入っていない。あとはGoogle純正のアプリがインストールされているだけの素のAndroidである。

ドコモ純正アプリはGoogle Playストアで配信されているもの以外インストールできず、キャリアメールアプリである「ドコモメール」も使えない。キャリアメールを使いたい場合は、「Gmail」などにアカウントを登録する必要がある。自分はキャリアメールをあまり使っていないが、たまにそこにメールをくれる人がいるので「Gmail」で受信できるように設定しておいた。
設定方法は以下のウェブページに詳しい

https://www.nttdocomo.co.jp/service/docomo_mail/other/index.html

ネットワーク関連ではWifi接続でWPSを使えない。ただしこれはAndroid9共通のことで、セキュリティの観点から削除されたらしい。便利に使っていただけに残念だ。

電話機能では簡易の留守番電話機能「伝言メモ」がない。 「伝言メモ」 はスマホメーカー独自のカスタマイズで、素のAndroidでは未実装のようだ。

多くのスマホにはスリープ中でもLEDで通知する機能があるが、Pixel3にはそれがなく、かわりアンビエントモードが備わっている。下の画像を見ていただくとわかるが、真っ黒な画面に最小限の情報が表示されている。メールなどを受信したらここに通知アイコンも表示される。

Pixel 3 XLのアンビエントモード
Pixel 3 XLのアンビエントモード

スリープを解除しなくても時刻や通知の概要がわかるため、なかなか便利だ。常時画面に何か表示させてバッテリーの消費が激しくならないかと思ったが、そんなことはなくて、朝から夜まで充電なしに使うことができる。これはPixel3のディスプレイが有機ELであるおかげだ。液晶ディスプレイはパネルの後ろからバックライトを透過させているため黒い部分でも「光って」電気を消費する。それに対して有機ELはピクセル自体が光るので黒い部分は電気を使わない。そのため真っ黒の画面にちょっとだけ何かを表示させても、ほとんど 電気を消費しないのである。

Pixel3はFelicaに対応しているがいまいちだ。モバイルSuicaを使ってみたところ読み取り機にPixel3を近づけても反応しないことがしばしば。自分の個体だけの不具合かもしれないが、あまり実用的ではないと感じた。スマホをおサイフケータイとして使いたい場合は日本製のスマホかiPhoneを買ったほうがいいだろう。

バッテリー持ちは可もなく不可もないといった印象。朝100%充電で持ち出すと、夜に帰って残量50%ほど、ゲームアプリで遊んだりすると30%台くらいである。

とまあ、若干の不満点はあるものの、基本性能が高く、サクサク動くので満足度は高い。余計なアプリが入っていないのはメリットにもなるしデメリットにもなる。キャリアが用意したクラウドなどの独自サービスを利用しまくっていた人は「あれもできない。これもできない」となりそうだが、主にGoogleのサービスを利用してきた人は余計な機能が無くて好ましく思うだろう。私は後者なのでとても満足している。

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