戦場のヴァルキュリア

戦場のヴァルキュリア』は、架空の世界のヨーロッパ大陸を舞台にしたシミュレーションRPGである。ミリタリー色の強いゲーム内容だけど、ファンタジックな要素も詰め込まれている。
ストーリーというか設定を紹介してみると――
『帝国』と『連邦』がこの世界のエネルギー資源『ラグナイト』を巡って武力衝突し、『第二次ヨーロッパ大戦』が勃発。二つの大国に挟まれた小国『ガリア公国』も否応なく戦争に巻き込まれてしまう。ガリアは中立を国是とし、有事には義勇軍が召集され、老若男女を問わず全国民が武器を取る国民皆兵制の国だ。主人公のウェルキンとヒロインのアリシアも義勇軍に徴用され、故郷に侵攻してきた帝国軍と戦うことになる。
このゲームをしたくてPS3本体をわざわざ買ったわけだが、GWに集中的にプレイしてなんとかクリア。感想を一言で言えば、久々に良作に出会えた気がする。油断すればあっという間にゲームオーバーになってしまう緊迫感のなか、着実に駒を進めたり、乾坤一擲の奇策を行なったりと、いろいろな戦略や戦術を試すことができ、とても楽しめた。ゲームオーバーになっても、今度はこういう作戦でいってみようと考えたり……なんつーか、こういう頭を使うゲームって大好きなのよね。見た目はアクション要素があるように見えるけど反射神経が試されることはない。ストーリーは王道を行き、シミュレーションRPGにありがちな退屈な『作業感』がないのも好印象――というかむしろその『作業』もとても楽しめた。
ガリア義勇軍は一般市民が徴用された寄せ集めの部隊である。ストーリー上重要な役割をするキャラ以外の兵士達にも細かな設定があるのも面白い。田舎育ちで女優志願のツンデレ娘だとか、ガタイがでかくて腕っ節の強いオカマだとか、引きこもりの爆弾魔だとか、腰痛持ちの爺さんとか、もう変人と言って差し支えない個性的な面々が集まっている。ある種の萌え要素があるのもお約束と言えよう。
とはいえ、侵略者に抗するという立場に立つものの、扱っているテーマが軍隊と戦争という負のイメージがあるものなので、人によっては苦手な人もいるだろう。だから、誰にでもオススメはしないが、そういったものに抵抗がなければ、是非プレイしてみて欲しい。


なお、ステージによっては難しい箇所があるので、暇があれば覚書みたいなものをブログに書いておこうと思っている。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です