瞬間燃費

これまで燃費を計算するときは、いわゆる満タン法でやってきたが、これがほとんど当てにならないことに気が付いた。というのは、最近はセルフスタンドで給油することが多くなったが、いつもタンクの同じ位置まで給油できるかというとそうでもないからだ。自動で給油が止まってから、さらに2~3リッター継ぎ足すことができたり、時には5リッターも入ってしまうこともあるのだ。自動で止まってからあと何リッター入るかなんてわからない。まだ入るのに給油をやめると、割算の分母が小さいため燃費の数字はよくなる。逆に余分に継ぎ足したりすると数字は悪くなる。給油のやり方次第で数値が変わってしまう満タン法による燃費は信頼できないとの結論に達し、そんな数字に振り回されるのは馬鹿らしいと思い、満タン法での燃費計算はやめてしまった。
だけど、ピーク時より幾分安くはなったものの、ガソリン価格はまだまだ高い。燃費をよくする方法はいくつかあるけど、その効果を正確に知る術はないのだろうか?
そんな折り、別件で206のマニュアルを開いていたら、マルチファンクションディスプレイに燃費を表示する機能があることを知った。いままで知らなかったのかよ!と申すなかれ。前車の206XTにはそんな機能はなかったし、SWの納車のときは206から206への乗換えということで何の説明もなかったのだ!
206SWの燃費表示は平均燃費と瞬間燃費の2種類がある。日本で一般的な「リッター当たり何キロ走れるのか」という数値ではなく、「100km走るのに何リッター燃料を使うか」という風になっている。100km走るのに消費する燃料は少ないほうがいい……だから数字が小さいほど燃費がいいというわけだ。
その表示によると、平均燃費は8.9、これをリッター当たりに換算すると約11.2km/Lということになる。あら、なかなかいいじゃん。
瞬間燃費はリアルタイムにその時点の燃費が表示され、速度やエンジン回転数、アクセル開度によってめまぐるしく数値が変わっていく。一般道をトップギアで巡航している時(60~70km/h)は大体5~7。街中でよくある、サードギアで50km/hというようなシチュエーションでは7~10となり、「市街地走行が多いと燃費が悪い」というのを数値から実感することができる。発進加速時は10~18くらいだ。あたりまえのことだけど、加速時に燃料を多く消費することも数値に表れている。巡航時でもアクセルをちょっと踏み込んだだけで数値が跳ね上がる。燃費を良くするには「無駄な加速をしない」それだけでも結構効果がありそうだ。
しかし、この瞬間燃費表示はなかなかいい。これが表示されていると、自然と数値をよくしようという心理がはたらき、知らず知らずの内に低燃費走行をしちゃってたりする。もっと早くに気が付いていればよかったな(笑)

(ワイパーレバー先端のボタンが
ディスプレイ表示切替スイッチ)

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