アクセラとリコールとデミオ

春ごろだったか――
マツダからリコールの発表があり、メーカーのサイトで調べてみると、自分のアクセラも対象になっているようだった。
が、――
メーカーからもディーラーからも何の連絡がなくてすっかり忘れていたところにマツダからリコールのお知らせのハガキが来た。プジョーに乗っていた頃、リコールの発表があると、ほとんど間をおかずに連絡がきたものだが、それと比べると随分のんびりしたものだ。多分、マツダの場合、発表した後に対策部品の調達していたんじゃないのかな。それで今頃になってユーザーに通知したわけだ。まあ、そんな内部事情なんかはどうでもよくて、リコールの内容は、パワステのポンプと油圧パイプに欠陥があり、パイプが錆びて詰まり、パワステが効かなくなる……かもしれない、というもの。
今年は祝日と曜日のめぐり合わせで土日も含めると5連休のシルバーウイークなる連休があって、今日がその最終日だ。マツダのディーラーに電話をすると連休中でも営業しているとのことで、後から予約して入庫するのも面倒なので早速リコール対策に行ってきた。
作業は3時間くらいかかるらしい。その間、ショールームでボケッとしているのも馬鹿らしいので代車を借りて家で待つことにした。以前代車を頼んだとき、旧型デミオが出てきたので今回もそうだと思っていたら、貸してくれたのは新型……というか現行型のデミオだった。
そうそう、代車といえば、プジョーのディーラーで代車を頼んだら、「これしかないんですけど」と言いつつ出てきたのが下取り車らしきMTのインプレッサだったことがある。ターボ車ではないものの結構マニアックな車に乗れたことが思い出に残っている。国産車ディーラーは同一メーカーの車が代車のことがほとんどだけど、輸入車ディーラーの代車はいろんな車が出てくるから結構楽しみだったのよね。
そんなことは置いてといてデミオだ。
実を言うと次期愛車候補の上位にあるのがこの現行型デミオだったりする。
プジョー206から乗り換える際、この大きさが必要だろうと考えて、4.5mクラスで3ナンバーサイズのアクセラを選んだわけだが、そのアクセラに毎日乗って思うのが、普段の使い勝手を優先するともうちょっとコンパクトなほうがいいということだ。やはりサイズ的にはプジョー206の大きさがベストバランスだったと、今になって思う。そういった条件で車選びをするなら、デザインの好み等を加味してデミオやMINIが候補に挙がってくる。コスト優先で選ぶならデミオ、そうでなければMINIってとこかな。デミオは今後「i-stop」などの新技術を搭載してくる可能性があるから期待している面もある。
さて、次期マイカー候補のデミオであるが、代車は多分一番安い「13C」というグレードだと思う。ミッションは4ATで装備は必要最低限。計器類は速度計とデジタル表示のオドメーター兼燃料計と、いたってシンプル。旧型デミオは大きさの割に室内が広いのはいいもののガランとしていて落ち着かない気分にさせられたけれど、現行型は程よいタイト感があってなかなかいい感じだ。その分「広さ」は並なんだけど。
走りについてはディーラーと自宅とを大人しく往復しただけなので大したことは書けないのだが、それでも書いてみると、第一印象は乗り心地が一昔前の国産コンパクトと比べて格段によくなっているってことだ。昔の国産車はやたらとフワフワしたり、スポーティを謳ってドタバタしたりで、「やっぱ欧州車最高!プジョー最高!」って気にさせられた……いや、いまでも軽自動車に乗るとそう思う。その点、デミオはかっちりした乗り味で欧州車にも引けを取らない印象だ。マツダ車は日本よりも外国で人気が高いと聞くが、これなら納得だ。ハンドルは軽めだがしっかりとした手ごたえがある。ATの変速ショックはよく気を付けていないと分からないほどだ。あまりにもショックが小さいので最初はCVTなのかと思ったよ。ただ、このAT、ちょっとしたアクセルの踏み込みにも敏感に反応して頻繁にキックダウンするのが気に入らない。速度が落ちてちょっとだけ加速しようってときにキックダウンしなくてもいいっつーの。それともアクセルワークに問題ありなのかねえ?
ATの件は抜きにして、これならデミオを愛車にしてもいいかなと思った。
とはいえ、これは「コンパクトカーを選ぶなら」という条件での話。実は車選びの基準は他にもあって、それを適用するとデミオは歯牙にもかからなかったりする。つまり、何を選ぶかはその時次第といういうことなのだ(ぉぃ。

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