涼宮ハルヒの戸惑

「ゲームを作るわよ!」
天上天下、唯我独尊、不思議大好き、無類の負けず嫌いで、退屈が大嫌い、それだけならまだいいが、不機嫌になると世界をひっくり返しかねないパワーを無自覚に発揮するSOS団団長、涼宮ハルヒ。PS2用ゲーム『涼宮ハルヒの戸惑』は彼女のこの一言で始まる。
宇宙人、未来人、超能力者、そして、ただの凡人である主人公キョンからなるSOS団の面々はまたもハルヒの思いつきに振り回されるというわけだ。果たして彼らはハルヒの気に入るゲームを作れるのだろうか?
ま、要するに、アニメと小説に続き、ゲームにまで手を出してしまったわけなのさw
このゲームは通常版とオマケつきの限定版があるのだが、Amazonで検索してみたら通常版より限定版のほうが安いという逆転現象が起きていた。ハルヒ人気を当て込んで限定版を多く仕入れたけど、思うように捌けなくて値下げしたって感じでしょうか。そんなわけで思わず限定版を購入してしまったのだ。
限定版の目玉はfigmaと呼ばれる可動式フィギュアで、モデルはゲームの中で作るゲームに出てくる(ややこしいw)『超勇者ハルヒ』。オマケだからちゃちなものだと思ってたけれど、なかなかよくできている。あって困るものじゃないが、こういう物の楽しみ方は正直よく分からん。以前買ったガンダムのフィギュアというかモビルスーツも一回開封してそのままお蔵入りしているし……。
涼宮ハルヒシリーズのアニメや小説は日常の中にSF要素が下地にあって、作品全体を面白くしているが、それをゲームにしたらSF要素は影に回り、キャラゲー、ギャルゲーの要素が強くなっている。ゲームの目的は「SOS団の面々と協力してハルヒが気に入るゲームを作ること」で、ハルヒが気に入らなければ、不思議パワーが発揮されて時間が巻き戻るという、いわゆる時間ループネタ。原作にも、ハルヒのパワーで夏休みの最後の二週間が延々ループし、主人公達が右往左往するエピソードがあったが、あんな感じである。
プレイしてみると、ゲーム制作のスケジュールの組んだり、担当を決めたり、ハルヒや他のメンバーと親交を深めたりと結構面倒なところがある。一気にプレイするには向いていないが、毎日コツコツ遊ぶのに適している気がする。とりあえず最後に『ハルヒといっしょ』という育成ゲームが出来上がった。そのゲームをプレイしてみると、効果音が人の声になるというバグ(「ぴろり~ん」とか「しゅぱー」と人が言っているw)があったりしたものの、ハルヒの評価は「いいんじゃない、いいんじゃない」と高評価。しかし、一夜明けてみると「ゲームを作るわよ!」。時間が巻き戻ってるがな。お前、あんなに喜んでたじゃねーか!とキョンばりに突っ込みを入れたくなったよ。
やっぱり、このゲームはアニメや原作を知ってると楽しめるね。これから買おうという人は是非そっちの方も見てちょうだい。



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