ライブドア事件で思うこと

名古屋のFM局でZIP-FM(ジップエフエム)というラジオ局がある。私は車の中でこの放送局の番組を聴きながら通勤するのが日課となっている。
昨年、ライブドアがニッポン放送の買収で世間を騒がせていたときに、ZIP-FMの女性パーソナリティがライブドア社長の堀江氏に心酔している様子で、彼に敵対するフジテレビ等の勢力を批判していたのを覚えている。半ば硬直した世の中を打破し、未来を築くのは新しいムーブメントだ。それを作ろうとしている堀江社長を妨げようとするのは許せない……というのが要約だ。公共の電波でこういうことを熱く語るのはなかなか度胸のいることだが、話しぶりから、どうやら、ホリエモンに直接会って、感化されてしまったようだった。
これを聞いていた私は、自分も随分保守的な人間になったものだと考えた。というのも、ライブドアが強引に現在の秩序を壊していくやり口に、多少なりとも不快感を持っていることに気付かされたからだ。自分はライブドアとは何の接点も無く、はっきり言って他人事として同社のことを見ていたが、このラジオの件は強く印象に残っていた。
その堀江氏が証券取引法違反で取調べを受けた。ライブドア急成長の裏で、本当に違法な行為があったなら、とても残念なことだ。堀江氏の行く先に未来を見た若者は、今どんな気持ちなのだろうか? ホリエモンは彼らを裏切ったのだろうか? もしそうなら、法を犯したことよりも、そっちの罪のほうがはるかに重いように思えてならない。