ライオンよ、縁があったらまた会おう

さて、206との付き合いも今日で最後というわけだ。明日は入れ替わりで新たな相棒マツダ・アクセラスポーツがやってくる。その前に206についてまとめておこう。
206は1999年型206XTと2003年型206SW/S16の2台で通算8年弱乗ったことになる。XTはいちばん安い廉価グレードでSW/S16は中古購入ながら最上級グレードだ。
乗り味はどちらかというとXTのほうが好きだった。SW/S16は2000ccのスポーツグレードだけあって足は硬く通常の使い方では乗り心地がいまいちだ。XTは柔らかいというよりは、しなやかな乗り味でワインディング路などでも粘りがあった。振り返ってみると、XTからSWに乗り換えるときに1600ccのSW/XSにすればよかったかな、と思う。なんというか、SW/S16は自分には過ぎた車で扱いが難しく感じられた。
実用面ではワゴンボディで5ドアのSWのほうが圧倒的に使い勝手がよかった。居住性は両者とも前席優先のパッケージングで後席ははっきりいって狭い。SWは長いルーフのおかげでリアウィンドウから直射日光が差さないので、この点だけは後ろに座る人には好評だった。
206購入の決め手となったのはエクステリアだったが、そのスタイルはいまでも魅力的に映る。正直めっちゃかっこいい。次期愛車がアクセラに決まってからも通勤で206に乗り込むとき、206の姿を惚れ惚れと見て、自分は早まったことをしたのではないかと思ってしまう。206のように斬新かつ落ち着いた雰囲気の車は他ではあまり見られない。当のプジョーですら206の後に出てきた車はなんか変な方向にいってしまっている。「次もプジョー」としなかったのは、価格が高くなってしまったのと、気に入ったスタイルをプジョーのラインナップから見出せなかったためだ。
206を買っていちばんよかったのは、不肖ながら206のHPなんぞを作り、それを通じていろいろな人たちと出会えたことだ。普通に暮らしていたのでは絶対に知り合うことのなかった人たちと知り合って自分の世界は広がった。実をいうと206を所有している間に2回の転職を経験した。リストラや倒産のためではなく自ら選んだ道だった。経験すればわかるが、転職というのは下手をすれば路頭に迷うことになりかねない、とても勇気のいることだ。しかし、私は206を通じて知り合った人たちの生き方を見て、今の自分はこれでいいのだろうかと迷い、決断することができたのだ──ま、その結果、通勤距離が伸びて乗り換えの遠因となったんだけどね。
206は私の人生を変えた車と言っても過言ではない。206があったから今の自分がある。だから私はこう言いたい……
ありがとう、プジョー206、縁があったらまた会おう。

ライオンよ、縁があったらまた会おう” に1件のフィードバックがあります

  1. しげドン

    ライオンマークとは今日でお別れ。
    しっかり名残を惜しんで下さい。

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