タミヤ 1/35 M3リーをガルパンっぽく製作

『ガールズ&パンツァー』において、主人公の属する大洗女子学園で最初に見つかった戦車5輌のうち、唯一ガルパンパッケージでキット化されていないのがアメリカ製戦車の「M3リー」である。通常のミリタリーキットもガルパン人気で在庫切れとなっている中、日本の模型メーカーの老舗タミヤが、おそらくガルパンに便乗して、6月の終わりにM3リーのキットを再販してくれた。ちなみに、これ、30年以上前に設計された超古いキットである。ガルパン人気が古くてマイナーな戦車模型を復活させるなんて、ある意味すごい。
そんなわけで、ネット通販で予約していたものと店頭で購入したもの、あわせて2個ゲット(笑)。1個は練習試合仕様、もう1個は全国大会仕様で作ろうと思う。
劇中ではM3リーには1年生の6人組が乗り込み、最初は女子高生らしい感性を発揮してミリタリーの常識を完全無視したピンク色に塗られていた。今回はこのピンク戦車を作っていく。公式の設定画ではエンブレム等のマーキングがまったくないのでピンクに塗るだけでOKだ。
中身を確認。
箱が小さいだけあって部品点数はそれほど多くない。

箱絵やランナーの部品と設定画をよくよく見比べてみると、細かい部分がけっこう違っている。わかる範囲で箇条書きすると
1.車体前面の銃眼らしきモールドが設定にはない
2.アンテナの位置がキットでは車体だが設定では砲塔
3.砲塔の機銃がキットでは3丁だが設定では1丁
4.キューポラの形がそもそも違う
5.砲塔の形状も微妙に違う
6.設定では車載工具が大幅に省略されている(スコップと手斧だけ)
7.設定画には後部フェンダーがない
できる限りアニメの設定に近づけるつもりだが、4と5は難易度高過ぎだからやりません(笑)


とりあえずアンテナを砲塔に設置。
基部は2mm径のプラ棒を適当な長さに切り、砲塔の曲面に合わせてやすりで削って接着。アンテナは0.5mm径の真鍮線を使用。

不要な造形をやすりで削る。

車載工具やフェンダーはただ取り付けなければいいというわけではなく、取り付け用のガイド穴をふさいでおかないとみっともないことになる。ということで光硬化パテで穴埋め。
写真はないが、砲塔の機関銃用穴もパテでふさいだ。

そんなこんなで組み立てていくと、なぜか履帯のすぐ上の車体をふさぐパーツがないことに気付いた。説明書になにも書かれていないところを見ると元からないようだ。いやいや、下から覗きこまないと見えないとはいえ、こんなでかい穴を開けとくのはへんだろ? しょうがないのでプラ板でふさぐ。

塗装は基本的にピンク一色だが、発色をよくするために下地にスプレーで白を塗る。

本塗装は水性ホビーカラーのピンクに少し白を混ぜて筆塗り。

基本塗装終了。
マーキングはないので今回はデカール貼りはなし。

半光沢スプレーでコーティングした後、足回りを中心にウェザリング。

ちょっと汚し過ぎた感があるが、完成。

これで大洗女子学園戦車道チームの初期車両が揃ったことになる。
その集合写真はM3の完成写真とは別に後日アップしようと思う。
さて、M3の完成でいちおうの達成感は得られたが、私の模型戦車道はここで終わりではない。今後もガルパンで印象に残るシーンに登場する戦車を作っていきますぞ。
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