2006年春に放送された『涼宮ハルヒの憂鬱』は、原作既読者にもサプライズを与える意図で、メインストーリーの『憂鬱』を機軸にしつつも、時系列をシャッフルして放送されたらしい。「らしい」というのは、その当時ハルヒのアニメはおろか原作小説にもまったく関心がなく、当然、放送を見ていなかったからだ。この時どういう順番で放送されたかはWikipediaに記載されているのでこちらを見ていただくとして、この春から「あらためて」放送されている2009年版『涼宮ハルヒの憂鬱』はどうかというと、もはやサプライズもなにもないということなのだろう、しっかりと物語の時系列に沿う形で放送されていた。しかし、ただ時系列順に並び替えて再放送しているのかと思われた矢先にサプライズが訪れた。予告も宣伝もなしに、8話目で2006年版では放送されなかったエピソード『笹の葉ラプソディ』が放送されたのだ。
『笹の葉ラプソディ』は涼宮ハルヒシリーズにおいて非常に重要なポジションを占めるお話だ。あらすじをちょっと紹介すると・・・
期末テストの迫る七月七日、主人公キョンは未来人の朝比奈みくるに頼まれて3年前の七夕へタイムトラベルすることになる。3年前といえば、ハルヒが「あの力」を手に入れたとされる時期だ。キョンはそこでなにを見、なにをするのか?――あとは見てのお楽しみってことにしておこう。
ところで、涼宮ハルヒの第二シーズン――いわゆる『二期』が製作されるという噂はかなり前からあったようで、二期ではシリーズ最高傑作と謳われる『涼宮ハルヒの消失』の映像化が有力視されている。しかし、そのためにネックとなるのは、『消失』につながる重要なエピソードが一期でアニメ化されなかったということだ。そのエピソードこそ『笹の葉ラプソディ』なわけだが、もし本当に二期が『消失』をメインストーリーに据えるなら『笹の葉』を放送しなければならない。でも、いつ、どうやって? 二期の最初で放送するのも手だが、このエピソードは物語の時系列の初期に起こるから、取って付けたように放送すると、二期から見た人や原作を読んでいない人はいきなりの急展開に戸惑うだろう。二期では一期で放送したエピソードを抜かすことになるはずだから余計訳がわからなくなる。
そこで、「あらためて放送」ってわけだ。今回の新作の放送を受けて、ネット上では『ハルヒ二期』が始まったという意見が散見される。でも、これって本当に二期なのだろうか。私は今回の放送は二期ではないような気がする。一期で放送しなかったエピソードを新たに製作し、一期と交ぜて放送することで、違和感なく『消失』につなげる下準備のように思えるのだ。つまり、「あらためて」が終了した後に、真の二期が始まるはずである!!……まあ、もちろん、これは自分の妄想なんだけどねw
とにかく、『笹の葉』が放送されたことで、「あらためて放送」は単なる再放送ではないことがわかった。今後も新作エピソードが放送されないか期待して見ていくことにしよう。
公式サイト
http://www.haruhi.tv/