206日記

2000年8月

青い車の代わりの白い車に乗って赤い車を思い出す

5日

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2000年8月5日(土)

青い車本日は206の12ヶ月点検!・・・ということで、朝ディーラーに出向き、206を担当のメカニックに預けた。不具合の申告は特になし。とりあえず点検と同時にオイル交換とタイヤのローテーションを依頼した。すると、点検は通常2時間ほどで終了するけど、代車を用意したから夕方まで預からせてほしいとのこと。206はまだ発売から1年ちょっとしか経っていない新型車で1万キロ以上走っているケースがまだ少ないからじっくり見てみたいというのだ。ちなみにこの時点での私の206の走行距離は11000km余り。こちらとしては、最初から夕方までかかるだろうと思っていたので、いいですよと快諾した。

代車の準備が整うまでの間、ドアミラーの不具合(電動で格納できなくなるなど)について尋ねたら、調べてみて「対策品」でないとわかれば交換するとのこと。部品の在庫がないから後日になるらしいが。

そうこうしているうちに、代車の準備ができた。「あれです」と指差された方向にサファイアブルーの206があったので、あれを貸してくれるのか?と一瞬期待したが、実はその先にあったトヨタの白いカローラレビンだった。あらら〜

白い車代車のカローラレビンは8万キロ以上走った古いモデルだ。乗り込んでまず気付いたのが、着座位置が低いこと。なおかつ天井も低いので206と比べて狭苦しい。シートはレカロ風のバケットシートだが、サイドサポートの張り出しが大きく窮屈だ。ATシフトレバーの周りには、正体不明のスイッチがいくつか並んでいる。なんだコリャ、サスペンションの絵柄の前後に「SOFT」「HARD」と書かれたボタンがある。ま、まさか、サスペンションの硬さを切り替えるスイッチか?! まさしく、「あってもなくてもどうでもいい装備」の典型だ。トヨタ的というか、日本車的というか、なんというか・・・。とはいうものの、走りだすとこれが結構よく走る。最初は違和感を覚えた運転感覚も5分もしないうちに慣れてしまった。さすがトヨタというべきか。

借り物なので無茶はできないが、せっかくだから、滅多に運転できないクルマを堪能しておこうと思い、ちょっとしたワインディングのある瀬戸方面に向かう。しかし、山間部にさしかかり、坂道を登っていくと、燃料の残量警告灯が点いたり消えたりしているのに気が付いた。燃料計の針も「E」付近を指している。げげっ!、さっきまで四分の一あたりを指していたのに!・・・アクセルを開け気味にしていたが、こんなに早く燃料がなくなるのか? まさか、ガソリン漏れじゃないだろうな!?

赤い車ふと脳裏に浮かんだのは、かつての愛車ミニのこと。普通に走っていて、突然、燃料計の針が、スゥーと目に見えて下がって、心底ギョッとしたことがある。これは燃料タンク内のタンクユニットという部品が壊れて、ガソリン残量を測定できなくなったのが原因だった。原因が分かれば、な〜んだと笑って済ませられるが、最初は燃料が漏れて引火して爆発するんじゃないかと思ったぜ!

まあ、それはともかく、路肩にレビンを停めて異常がないか確認してみた。うーむ、よくわからんが特に問題はないように見える。とにかく、ドライブは中止して引き返すことにしよう。ところが、坂道を下っていくと、燃料計の針が元に戻っていった。それどころか、前よりも燃料が多いということになってしまった。すばらしい!トヨタ車は燃料を自動的に補充する機能が備わっているのか・・・

・・・

んなわけねぇ!!

どうやら、車体が水平になっていないとガソリンの量を正確に測れないようだ。これって故障か? う〜む、壊れているんだか壊れていないんだかわからないのは、とても困る。不安がズルズル尾を引いて、とても「楽しくドライブ」なんてできない。壊れたんなら壊れたといってくれよ、ミニみたいに。

そんなわけで、レビンでのドライブはあきらめて家に戻った。特にやることもないので、パソコンの電源を入れてネットサーフィンしていると、作業が完了したとディーラーから連絡が入り、再びディーラーへ。

点検の結果、特に不具合は見つからなかった。メカニックの説明によると、時間的に余裕があったので、ブレーキを分解してドラムやパッドを研磨してくれたらしい。プジョーのブレーキには「制動力はあるが錆びやすい素材」が使われているので、こういった処理は欠かせないそうだ。これでブレーキの鳴きが収まるともいっていた。そういえば、軽くペダルを踏んだときにブレーキがキーキーいっていたな、あまり気にしていなかったが。
ドアミラーは「対策品」ではないと判明したので後日交換することとなった。

支払いを済ませると、帰り際に『TAXI2』の無料招待券を2枚もらった。このところ、映画はテレビやビデオで見るばかりになってしまったが、たまには映画館に足を運んでみようか。問題は、誰と行くか、だが。

追伸:ブレーキの鳴きは確かに消えていました。

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